我が家のお米の7つの特徴
1.はざ掛け 自然乾燥天日干し
現在の主流はコンバイン(刈取り機)で刈取って乾燥機で短時間で強制乾燥させます。
我が家では昔ながらの「はざ掛け」(地方によっては、はぜ掛けとも言う)を行っています。
刈った稲を「はざ」に掛けて2週間程度天日で自然乾燥させます。
今では、稲刈りと言えばコンバインで稲刈りと脱穀をして乾燥機で乾燥させるのが主流になっていますが我が家では昔ながらの「はざ掛け」をして天日干しで自然乾燥させています。
刈ったばかりの重たい稲を運んで干すのも人手を必要とする大変な重労働です。
しかし、「はざ掛け米」の美味しさを知っているので止めらません。
アルプスに囲まれた伊那谷の風と太陽の恵みをたっぷり受けてゆっくりと乾いていくうちに稲の葉や茎に残っている養分がお米一粒一粒に行き渡りさらに美味しいお米に仕上がります。
その美味しさは科学的にも立証されています。
今では「はざ掛け米」は全国的にも少なくなりブランド化され希少米として流通しています。
バインダーで稲を刈ります。 | 「はざ」に掛けて乾燥させます。 |
はざ掛け風景も今では中々見れません。 |
南アルプスからの風と南信州の環境で 2週間ほど天日で自然乾燥させます。 |
2.特別栽培米
今年は長野県知事の認証を取得して特別栽培米のお米を作りました。
化学肥料や農薬を慣行(普通の農家が使っているレベル)から50%以上削減することを国のガイドラインに沿って計画書を作成し長野県に認証を申請します。
土壌診断をして、その土地の状況を正しく判断して不要な農薬を使わない計画書を作ります。
秋には県の審査官が現地立ち入り検査に来て、計画通りに栽培しているか確認しました。
現在の農業は案外多くの化学肥料や農薬を年間何回も使っています。
そうしないと手間暇が掛かり過ぎて採算が取れないからです。
しかし、これからの農業は安心安全で環境に配慮した取り組みが必要だと思います。
毎日食べるお米こそ、環境や安全に気を使うべきだと考えます。
3.検査米(穀物検査)
穀物検査法により定められている検査を受けて産地・産年・銘柄を証明してもらいます。
専門の検査官が外観からお米の品質を判定して、等級が決まります。
死米、被害米、未熟米、等の混入比率からランク分けされ価格も変わってきます。
1等米、2等米、3等米、規格外の4ランクがあり最上級は1等米です。
今年も無事に、1等米の評価を頂くことができました。
また、出荷時には食品表示法に従って表示を致します。
穀物検査を受けているお米なので、令和4年産・長野県産 1等米 として何も混ざっていない正真正銘の美味しいお米を農家直送でお届けします。
4.極上米
専用の測定器でお米の美味しさを数値化します。
日本のコシヒカリの平均点は、73点だそうです。
80点以上を良米、85点以上を極上米と呼びます。
今年は7月の長雨、8月の猛暑で厳しい環境でしたが87点の極上米となりました。
昨年は、88点
数年前には92点も出ました。
目標は、92点以上の超極上米です。
その上「はざ掛け米」には、この機械測定では表れない香りやコクがあり美味しさは格別です。
5.上米揃い
臼挽き(うすひき)
脱穀したばかりの籾の付いた状態から、機械でもみ殻を取り除きます。
その際、細かな米粒を振るい落とすように選別機にかけます。
選別機には選別網が取り付けられていて、その網目の広さで「上米」・「中米」が決まります。
最近は少し厳しくなり、コシヒカリやミルキークイーンは1.85の網目で選別する様にJA等で指導しています。
我が家では、なるべく細かな米粒は取り除いて「上米」に揃えたくて、より厳しい網目を使っています。
・コシヒカリ 1.90網目
・ミルキークイーン 1.90網目
・いのちの壱 2.10網目
6.精米機
ヤンマー製 業務用精米機(圧力循環式)
精米機は業務用を2台使っています。
昨年新調したら調子が良いのでもう1台同じものを買ってしまいました。
精米の需要も多いので今年は2台がフル稼働です。
精米についての詳細は、こちらをご覧ください。
7.そして最後に、米作りに一番大切な…愛情を注いでいます。
私は100年以上に渡りお米作りをしている農家の4代目として生まれました。
日本の伝統的な稲作農法である「はざ掛け米」にこだわりながら新しい技術も取り入れて日々美味しいお米作りに励んでいます。
これだけ揃ったお米は、日本でも珍しいと自負しています。
これからも頑張って参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。